院長先生の為の経営サプリメント
リニューアルをお考えの院長先生へ
「歯科医院経営Navi 内装・設計リニューアル編」を運営監修する株式会社エコラインのコラムです歯科医院を変えていきたい、リニューアルしたいとお考えの院長先生はぜひご覧ください。
行きたくなる歯科医院を求めて
患者様が“行きたくなる”歯科医院を作るにはどうしたらいいのか…。いろいろ悩まれている医院様も多いと思います。私どもが設計させていただいた歯科医院は院長先生がお一人、もしくは奥様とお二人で考える場合が多く、全体を見てもその傾向にあるのではないかと思います。歯科医院をどう作るかは院長先生の方針などが反映される部分であり、院長先生や奥様が責任を持って考え、実行していくべきことでしょう。
その中で私たちが注目したいポイントが2つあります。
- 院長先生のこだわり(その歯科医院ならではの個性)
- 患者様の視点(入りやすく、わかりやすく、また行きたいと思うかどうか)
この2つがインテリアなどによってうまく表現されている歯科医院は、患者様にとってもスタッフにとってもいい歯科医院といえるのではないでしょうか。
いろいろな意見を集めるために
私たちが取材させていただいた歯科医院には上記の2つのポイントが見事に表現されているところがたくさんありました。一方、残念ながら「もう少し」と感じてしまう医院もあったのです。
どの医院様でも患者様やスタッフにとって快適な空間を作ろうとしていると思います。しかし、それが本当に患者様やスタッフの立場から本当に快適だと感じるものなのか検証がなされていないケースも多くありました。失礼ですが、院長先生の独りよがりになっているのではないかという医院もあったのです。
医院によっては患者様への定期的な無記名アンケートを行い、要望をすぐに反映させているところがあります。また、スタッフが医院作りに参加しているところもありました。ここでポイントになるのが、スタッフが意見をいえるような風通しのいい人間関係ができているかどうかです。風通しのいい人間関係で意見の汲み上げがスムーズに行われているなら問題はありませんが、スタッフがなかなか本音をいえないというところには、ワークショップという意見の汲み上げ方法をおすすめしています。
ワークショップとは
ワークショップとは共同作業という意味で、建築や街作りの分野で行われるようになりました。建物の利用者の意見を汲み上げながら、より使いやすく親しみのある建物にしようという試みです。
最近では、公共施設のワークショップが増えてきています。役所の担当者が建物を構想するのではなく、利用者である市民と議論を行い、その結果を施設に反映させようとしているのです。ただしそこで注意すべきなのは、意見をただ聞くだけではワークショップの意味がないということです。たくさんの意見をきちんとまとめて、施設のどこに反映されているかがわかるように進行をしなければなりません。
そこで会議をリードするのがコーディネーターという専門家です。さまざまな手法によって市民の意見を汲み上げ、とりまとめを行います。
本音を汲み上げるために
私たちエコラインは、さまざまな場面で200回以上のワークショップを行っております。例えばお互いに気遣って本音が伝えられないときには意見を引き出し、意見がぶつかっているときには話の流れを正して前向きな議論に整えていくといったことを行います。知識を持つ専門家が第三者として入ることで、スムーズに議論を進めることができるのです。
優先順位という考え方
歯科医院のリニューアルといっても、平面から内装・外観までを一新するフルリニューアルと、壁紙貼り替えや待合室だけの部分的なリニューアルがあります。フルリニューアルともなれば新築並の費用がかかることもありますが、歯科医院によってかけられる予算はまちまち。中には、リニューアルのため予算を決めようとしても何をすればいいのかわからないという方もいるのではないでしょうか。
そんなときには優先順位を考えることからスタートしてみてください。何から始めたらいいのか、予算の配分はどうするのかが見えてきます。
目標を明確に
リニューアルの理由には、内装が古くなった、設備が古くなった、患者増加を狙ってのイメージ一新など、さまざまなものがあります。もちろん、それらの要望がいくつも上がっていることも多々あるでしょう。
リニューアルを計画するときには、まずその理由から目標を明確にする必要があります。医院の経営戦略や目指す医院像をもとに目標を決めるのです。
- どのような患者様を増やしたいのか
- 自費診療を増やすのかどうか
- ユニットは何台にするのか
- スタッフの構成はどうするのか
- 予防に力を入れていくのか
この他にも、複数の目標があるでしょう。その中で柱となるいくつかの目標がはっきりさせてください。ここで大切なのは、数年から10数年を見越しての目標を決めるということ。簡単には変更できないという気持ちで挑んでください。次にその目標の中で優先順位をつけます。
優先順位の活かし方
優先順位のついた目標が決まったら、実現のための方法を考えます。しかし、リニューアルにはさまざまな制約が出てきます。予算の問題、診察ができない工事期間の問題、面積の問題…いろいろな場面で判断を下すことになるでしょう。そのときに迷いを振り払う指標となるのが目標であり、その優先順位なのです。